転倒後に立てない・歩けない場合は、当院へのご来院よりも救急要請または整形外科の受診を優先してください。大腿骨頸部骨折は手術が必要になることが多く、対応の早さがその後の生活を大きく左右します。
こんなお悩みはありませんか?
- 高齢の家族が転倒し、脚のつけ根を痛がって立てない
- 転倒後、脚が外向きに開いて短く見える
- 手術を終えて退院したが、歩行や生活に不安がある
- また転倒しないか心配で、外出が減ってしまった
- 反対側の脚も骨折しないか気がかり
大腿骨頸部骨折とは
太ももの骨(大腿骨)の、股関節に近い細くなった部分が折れた骨折です。骨がもろくなっている高齢の方が転倒して起こることが大半で、立てない・歩けないという明確な症状が出ます。
この部位は血流が乏しく、自然にくっつきにくいという特徴があります。そのため多くの場合、手術(骨をつなぐ、または人工骨頭に置き換える)が選択されます。
早期の対応が重要な理由
動けない状態が長引くと、筋力の低下・肺炎・床ずれなどが起こりやすく、そのまま寝たきりにつながることがあります。早く手術を受けて起き上がれるようにすることが、生活を取り戻すうえで重要とされています。
「痛みがあるが何とか歩ける」という場合でも、ひびが入っていることがあります。転倒後に脚のつけ根の痛みが続くときは、歩けていても受診してください。
医療機関の受診が必要なサイン
- 転倒後に立てない、体重をかけられない
- 脚のつけ根を強く痛がる
- 脚が外向きに開いている、短く見える
- 寝返りができないほど痛む
- 歩けるが、転倒後から脚のつけ根の痛みが続いている
これらに当てはまる場合は、無理に動かさず救急要請または整形外科の受診をしてください。
当院でできること
骨折の患部への施術は、応急手当を除き、医師の同意が必要です(柔道整復師法第17条)。大腿骨頸部骨折は手術が必要になることが多く、当院の役割は受診前の判断と、治療後の生活を支える段階にあります。
受診のご案内
疑わしい場合は無理に動かさず、速やかに医療機関の受診をご案内します。提携する整形外科との連携体制があります。
術後の生活期のサポート(医師の同意のもと)
退院後、医師の同意が得られた段階で、股関節まわりや反対側の脚、背中の状態を整えます。歩行に必要な動きを保つことが目的です。
転倒予防のための運動指導
一度骨折した方は、反対側も骨折するリスクが高くなります。ふらつきを減らす動かし方、立ち上がり方、住まいの環境についてご提案します。
大腿骨頸部骨折の主な原因
- 室内での転倒(敷居・カーペット・コード類)
- 浴室やトイレでの滑り
- 骨粗鬆症による骨のもろさ
- 筋力低下やふらつき
- 視力の低下、薬の影響によるめまい
日常生活で気をつけたいこと
- 床の段差・コード・滑りやすいマットを減らす
- 浴室とトイレに手すりを設ける
- 夜間の足元を照らす
- かかとが固定される履き物を使う
- 医師の指示にもとづく骨の治療を続ける
回復までの目安
手術後、早い段階から立つ練習が始まることが一般的です。歩行の回復には数か月を要し、元の生活にどこまで戻れるかは年齢や骨折前の状態によって異なります。見通しは治療を受けた医療機関でご確認ください。
よくある質問
歩けていれば骨折していませんか?
そうとは限りません。ひびの状態では歩けることがあります。転倒後に脚のつけ根の痛みが続く場合は検査を受けてください。
保険は使えますか?
急性のケガ(骨折・脱臼・打撲・捻挫など)は健康保険が使える場合があります。ただし骨折の施術は、応急手当を除き医師の同意が必要です。詳しくは健康保険・労災保険での施術をご覧ください。
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